中卒から検察官になるには

検察官の仕事内容

犯罪を犯したと思われる人(被疑者)を調べ、有罪の可能性が高いと判断した場合、裁判所に訴えを起こす仕事をする人です。

検察官を細かく分類すると「検事総長」「次長検事」「検事長」「検事」「副検事」にわかれ、検察庁に所属して仕事をしています。

検察官になる方法

検察官になるためには、まず司法試験に合格しなければいけません。司法試験に試験に合格すると、1年間司法修習生してさらに法律を学びます。司法修習を終了すると、裁判官・検察官・弁護士のうちのいずれかになれる、法曹資格を手にできます。

さらに法務省に希望を出して面接を行い、そこで採用されてはじめて検察官として活動を始められるのです。

なお、国家公務員試験を受験して、検察事務官というポストにつき、そこから試験を経て特任検事という検察官になるルートもありますが、それは一般的ではないため割愛します。

受験資格

検察官になるための第一関門である司法試験を受験するためには、2つのルートがあります。

ひとつは、大学卒業後、法科大学院という法律を専門に学ぶ大学院に進学をするルートです。修了すれば司法試験の受験資格が得られます。

もうひとつは、司法試験予備試験という試験に合格することです。この試験は学歴や年齢で受験が制限されることがないので、だれでも受験できます。

試験日

司法試験は例年5月。司法試験予備試験は5月に1次試験、7月に2次試験が行われます。

受験科目

司法試験、予備試験ともに憲法、民法、刑法、商法などの法律問題が出題されます。

難易度

司法試験は最難関の国家試験です。

まず、司法試験予備試験の合格率を見てみると、例年2〜4%程度しかありません。そもそも司法試験を受ける資格を得ることさえ困難なのです。

本番の司法試験の合格率は、およそ20〜25%。狭き門の予備試験をくぐり抜けた人や、法科大学院でレベルの高い勉強した人のみが受ける試験にも関わらずこの程度の合格率ということが、いかに司法試験の難易度が高いかを示しています。

中卒から目指すためには

制度上は中卒のままでも、予備試験→司法試験→司法修習生というルートで検察官を目指せます。極論を言えば、中卒の人が独学で司法試験に合格することはできるわけです。 しかし、難易度から考えて、これは現実的ではありません。

高等教育を受けなければ余程の努力をしたとしても、司法試験はおろか、司法試験予備試験を突破することさえ難しいと言わざるをえません。

いかに合格が難しいかを知るために、公的なデータを見てみましょう。

法務省が発表している「司法試験予備試験の結果について」という資料では、予備試験に受験した人の内訳を見ることができます。すると、高卒や高校中退で予備試験にチャレンジしている人が毎年一定程度いることがわかります。

そのうち、どれだけの人が予備試験に合格できたのでしょうか?

現在、サイト上に公開されている平成23年までのデータをさかのぼって見てみましたが、高卒もしくは高校中退で予備試験の最終合格者となった人は、ゼロです。

もちろん、絶対に不可能というわけではありません。しかし、テレビドラマなどと違い、現実は大学進学をしなければ検察官になるのは難しいと認識しておきましょう。

[出典]:法務省「司法試験予備試験の結果について